珍しい鍵

一般の人があまり知らないような珍しい鍵の交換に対応してきたのでそのことについて紹介しようと思う。

その珍しい鍵とは水圧解錠装置錠というものである。
水圧解錠装置錠とは火災があった際に消火ホースで水圧を与えることで鍵がなくても鍵を開けられるようになっている錠前のことである。

大抵、倉庫などに使われている鍵なので一般的にはあまり見かけることがないものだと思う。

今回も倉庫の外部の扉についていた水圧解錠装置錠の交換に対応してきた。
ミワロックの水圧解錠装置錠が使われていた。

「消」というマークの下の部分に水圧をかけると鍵が開くようになっている。

また、水圧解錠装置錠とセットでミワロックのPMKという錠前が使われていた。
こちらのPMKも見た目は通常のものと一緒だが内部の構造が普通のものとは異なっている。

新しい鍵は同じくミワロックのU9というシリンダーにした。ディンプルキーではないが、防犯性の高い鍵である。

水圧解錠装置錠は他にもいろいろな種類がある。シャッターなどにもよく取付けられている。

シャッターについている水圧解錠装置錠も倉庫のものと基本的な仕組みは同じである。
火災の時に停電になってしまってもシャッターを電動開放し、消火活動のための有効な開口部を確保することができる。
消防隊が駆けつけて外壁面に設けた水圧開放装置の送水口金具に水圧をあてることでシャッター用の非常電源装置を起動させてシャッターを一定の高さまで開けることができるのである。

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